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これまで日豊教区においては、2005年度に新教化態勢が発足し、2006年度には教区教化テーマ「あなたと出あいたい、今、共に−750年後の親鸞を語り合おう−」を策定して、この教化テーマに基づき、「宗祖と現代」という主題、さらに育成員は「宗祖に学ぶ」ということ、門徒は「お内仏を中心とした生活」という具体的課題が見出されてまいりました。
特に2007年度においては、宗祖御遠忌への出発点として、2008年3月27日に「日豊教区宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌お待ち受け法要」を勤修いたしました。また、「親鸞聖人講座」「同朋唱和推進事業」「ご縁のある人にご本尊を」という3つの施策を中心に教化事業を遂行してきました。
2008年度からはいよいよ3年後に迫った宗祖御遠忌に向けて、真宗同朋会運動推進中期教化研修計画「御遠忌お待ち受け後期」に入り、本格的な実働期間と位置付けて取り組みを発信してまいります。この中期教化研修計画の主な施策である「親鸞聖人講座」「同朋唱和推進事業」については更なる充実を図り、御遠忌後の教区・組・各寺院の実状を見据え、一人でも多くの真宗門徒を生み出していくための教化活動を着実に進めていきます。
具体的には、教区教化テーマ「あなたと出あいたい、今、共に−750年後の親鸞を語り合おう−」、主題「宗祖と現代」、具体的課題「宗祖に学ぶ」「お内仏を中心とした生活」の周知徹底を図ると共に、これらを機軸にした教化活動の展開を続けてまいります。
また、新規事業として、組に基盤を置く教化事業の充実を目的に、各組において教区から提示した内容で実施していただく「教区指定重点教化事業」の取り組みをお願いし、その中で「親鸞聖人入門講座」の実施を呼びかけていきます。そして、教区教化本部・各部署・各組との連携をより緊密にしながら、これまでの教化事業と新たな教化事業の有機的関係を構築し、次の4つの施策を中心に据えて教化事業を推進してまいります。
1 親鸞聖人入門講座 新規事業 →PDF
この親鸞聖人入門講座は、各組において、「ご門徒を対象とした親鸞聖人講座」という位置付けとして実施するものです。これまで各種研修会のあり方がマンネリ化と形骸化を招き、参加者の高齢化と固定化が深刻さを増している現状において、開教という質をもった教化事業が実践されなければ、次世代への真宗の相続はおろか、寺院そのものが衰退の危機に直面するのではないでしょうか。この講座を各組の中心教化事業として実施し、継続的かつ基礎的な宗祖への学びの場を創造していただくよう積極的に働きかけてまいります。
教区としては教区教化委員会本部を中心に、共同教化部門と教学教化部門が連携をとりながら、サポートする体制を整えていきます。また、各組の取り組みの集約と課題の整理を行い、講師・勤行練習の指導者(修業・修業補)・スタッフの派遣なども含めて、教区と組のより適切な連携が図れるよう検討を行います。
2 親鸞聖人講座 →『親鸞聖人講座』の現状と課題
育成員を対象としては、2005年度より6ヵ年度連続の取り組みとして、各組で「親鸞聖人講座」が実施され、時代に対峙する宗祖の学びが進められています。
1962年の真宗同朋会運動発足以来、「どこで仏教は現実の問題とむすびつくのか」ということから、真宗の教法を聞信していく者の具体的なすがた−真宗の人間像−を明らかにするということが課題として提起されています。つまり「宗祖に学ぶ」ということは、そこに私たちが現実の課題をどう生きるのかということが問いとなってくるということであり、決して聖人の行実の多くを知ることではありません。宗祖と現代が別に立てられて議論される限り、それは浄土真宗の学びにはならない、ということに主眼をおいて学びを深めてまいります。
この講座ではテキスト『宗祖親鸞聖人』とサブテキスト『法語から読む宗祖親鸞聖人』の輪読と座談が基本となっていますが、取り組み方法等について各組からさまざまな問題点が報告されています。教区ではその要望や意見を「親鸞聖人講座の現状と課題」として集約し、「親鸞聖人講座を進めていくための提案」を掲げています。(2007年度『日豊教区通信』に掲載)今後も同様にこの講座がより充実した内容で実施されるよう現状の分析と課題の集約を行ってまいります。
3 同朋唱和推進事業 
門徒を対象とした同朋唱和のお勤めです。既に教区主催の声明基礎講座や別院奉仕研修、各組の研修会において勤行練習が始められており、これからも継続して法要参加型の同朋唱和を僧俗共にという願いをもって取り組んでまいります。とりわけ本山の宗祖御遠忌法要に向けて「正信偈草四句目下及び真四句目下、念仏讃淘三及び淘五、回向」を習得していただくための方途を検討してまいります。一方において、同朋会の一つのケースとして定着させるためには、お勤めの稽古と共に讃歌の練習を取り入れるなどの工夫が必要であり、さらにご門徒と共に唱和できるお勤めの幅を広げるためには、偈文(嘆仏偈)などのお勤めを習得することも大切ではないでしょうか。親鸞聖人入門講座においても実施を検討していますが、勤行練習の指導者(修業・修業補)の派遣なども含めて、教区と組のより適切な連携を企画していきます。
そして今後、各組の宗祖御遠忌お待ち受け大会(法要)、本山の宗祖御遠忌法要、各寺院の法要において同朋唱和でお勤めができることを目指し、さらには「真宗の仏事の回復」につながることを願って運動を展開してまいります。
4 ご縁のある人にご本尊を →「ご縁のある人にご本尊を」
ご縁のある人にご本尊のある生活を推進する運動です。この「ご縁のある人にご本尊を」手渡していこうという運動は、過疎・過密の問題を寺院や門徒にとって焦眉の課題であると受け止め、真宗門徒の家から巣立っていった次世代の方々に、いかに真宗を伝承していくかというところに重きを置いた取り組みであります。
既に教区報や案内チラシ等を配布して「三折ご本尊」の普及に力をいれて呼びかけており、着実にご縁を結ぶ歩みが広がっています。今後より一層の運動の展開が願われています。
私たちには、今日まで真宗門徒のしるしとしてお内仏を安置し、お給仕をしてきたという歴史があります。その先人の願いを受け継いで、お内仏(ご本尊)を中心とした生活を回復する。そして、仏弟子としての名告りである帰敬式を受け、帰依三宝の精神をあきらかにする。この「お内仏を中心とした生活の回復」と「帰敬式の推進」なくして真宗の相続はありえません。僧俗共に真宗門徒としての歩みが促進されるような施策を順次整備してまいります。
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