店内は元々築百五十年を超す古民家をリフォームしていることもあり、大変落ち着いた雰囲気で、座敷からは庭も眺められる。十一月からはさらにリニューアルし、旬の食材を中心にしたメニューが増えるそうだ。注目すべきは食べ物、飲み物持ち込み可能ということだ。(但し各自持ち帰ること)
地域の人々がいつでも集える場として四日市の名物店になりそうだ。
菓舗松月堂謹製の飴玉「大十里越」は、その昔いまだ交通不便の頃、別院お取越報恩講へ徒歩で参詣の老若男女が、「一口食べれば十里を越える」と道行くつれづれに賞味したところから、この由緒深き「お取越」に因んでこれを「大十里越」と名づけられたそうだ。
種々ブレンドされた肉桂味の大玉は、今や宇佐の名物飴としてお土産や贈り物に愛用されており、そのほか蜂蜜芳露や饅頭などお抹茶といっしょにいただきたい和菓子も揃っている。別院参詣の折には、ぜひ立寄りたいスポットだ。
門をくぐり、玄関に足を一歩踏み入れると時代を錯覚したかと思えるくらい懐かしい思いを抱く。東西別院の関係者にも永年利用され、かつては東西本願寺のご門首やご連枝も来られたそうだ。
5年ほど前から宿泊はできなくなったが、現在も昼、夜とも予約の団体客のみ食事が可能。四代目ご主人の酒井正さん(88)は古い建物の維持と庭の手入れだけでも大変だが、いのち終えるまではがんばるとおっしゃっていた。
この店は古くから東西別院の仏華の花材を納めて下さっている。品揃えが大変豊富で、広々とした敷地から駐車場だけでなく、店内もゆったりとしたスペースがある。色とりどりの季節の花で埋め尽くされ、見ているだけで華やかな気持ちになる店である。