臼杵組覺照寺 清原 正信

2009年12月01日

今春より一年間、地区の区長を拝命した。「少子高齢化」並びに「若手育成」の為、三年前より同輩が名を連ね、いよいよお鉢が回ってきたのだ。

しかしまあ、田舎の区長はありとあらゆる行事と雑務に携わる。地区経理・農業・祭事・PTAから敬老会・道路工事からゴミ問題まで、要望と苦情・愚痴に追われる日々である。「最近の大病院の若い医師は患者の手を握らなくなった…」検査データを見るほうが、病気に対し、より的確な診断ができるからなのだそうだ。ある識者の声だ。続けて、「患者の目を見ていないから、会話が下手。」

この半年、事有るごとに歴代区長宅に相談に行き、協力を求めた。重鎮の方々から先ず言われるのは、伝統と慣習、それから長の者としての心掛けと住民感情、最後に出るのが、中央より送られてくる資料と財布の話しだ。

「余計なことはするな。それで全てうまくいく。」、「文句を言う者は必ずいるが、気にしなくてよい。」、「ただ有力者は敵に回すな。」これで何十年もやってきた。要は顔役の「顔色」を損なうな、ということだ。一番難しい。前任の同輩は言う。「話しにならない。改革はお説教のもとに潰される。これじゃ昭和八十四年だ。」と。

今年は民主党元年、政権が発足して二ヶ月が経過した。選挙前のマニフェスト、公約は、ことごとく雲行きが怪しい。無理もないかな。今の自分は特に痛感する。悪しき体制批判と改善資料、説明報告書だけでは、物事は前に進まない。何十年もからだに染み付いたものは、そう簡単には変わらない。伝統と慣習は決して軽いものではない。

ともかく新生日本丸は出航した。友愛の信念のもと、若く、新しい力で、苦難の荒波を乗り越えてもらいたいものである。

「バラバラでいっしょ」自分もあと五ヶ月!

臼杵組覺照寺 清原 正信