宗祖の御遠忌に想う

2010年09月01日

 数年前から始まった修復工事が完成し、見事に美しく甦った御影堂。いよいよ、半年もすれば宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要が 勤まります。全国各地から多くのご門徒が本山に集まり、今までにない大規模な唱和、そして多くのイベントが行われようとしています。御遠忌期間中は、御遠 忌に向けて出版された『同朋唱和勤行集』を中心に新たな形でのお勤めがなされます。

 教区の中でも昨年度までにお待ち受けの法要、大会が開催され、各組においても同様に様々な取り組みがなされてきました。多くの 人々が関わり、ご苦労をし、おかげさまで御遠忌に出遇わせていただく。長い歳月受け継がれてきた伝統的儀式と声明を大切にすることも大事であるし、時代の ニーズに合わせて色々な形を模索することも大事です。事実、あらゆる形の催し、研修会がこの御遠忌に向けて行われてきました。そのことに対して、「行きつ く先にあるものは何なのか。」とか「ただのイベントだ。」という意見もあることでしょう。しかし、私はそれでもよいと思います。何にせよそこには御遠忌に 向けて老若男女問わず、一心に手を合わせお念仏する姿があり、それを今後に受け伝えていくことが大切であると思うからです。

耶馬渓組善正寺 清原 慎一郎

教区報『遇我遇仏』21号