四日市別院 本堂御修復日記 第30号

2016年01月30日

御遠忌横断幕現場の動き:昨年6月より約7ヶ月間に及ぶ漆塗の工事も、年明けに全ての工程を終了しました。引き続き京都より金箔押しの職人が入り、現在は御内陣の各丸柱、斗組面等の金箔押しの施工を行っております。
まず漆を塗った丸柱に、再度生漆を摺り込み、塗面のツヤを落ち着かせます。その後1枚づつ金箔を箔箸で掴み柱に押し並べます。その際の接着にも漆を薄く伸ばしたものを使用します。

国登録有形文化財 真宗大谷派四日市別院本堂保存修理工事 進捗状況 2016年1月25日現況

【 祖師前 丸柱 】

接着剤となる漆が柱に吸い込む直前のタイミングを見計らい金箔を押し並べる。

【 祖師前 丸柱 】

金箔の厚みは1万分の1㎜とも言われるほど薄く、取り扱いには細心の注意が必要となる。

【 祖師前 丸柱 】

現場での施工は温度・湿度に出来が左右されるため、本堂内ではストーブを炊き気温・湿度の調整を行う。

【 祖師前 丸柱 】

金箔1枚1枚の重ね目が線のように見えているが、真綿で丁寧に拭き取り、表面のみに金箔が吸着する。

【 祖師前 丸柱 】

金箔がしっかり吸着した後、生漆を薄く塗り込み柱全体をコーティングする。

【 後門壁  障壁画 】

今回新たに製作する後門壁『鳳凰図』下絵。御本山御影堂の『鳳凰図』(原在泉作)を参照に製作中。